◆気候市民会議

市長
「令和4年11月に気候非常事態宣言を行って、その宣言を具体化するための方策を市民と共に考えて実行していくために、
令和5年に気候市民会議を行います。
札幌、フランス、イギリスなどの事例を知って、こんなことをやっていく必要があるだろうなと考えました。
ただ、日野市とは人口構成や環境などいろいろと違いますので、
日野市版の気候市民会議のやり方のアドバイスがあればお伺いしたいと思っています。」

江守
「僕は札幌の気候市民会議を主催した研究グループに入っていて、
最近では武蔵野市のアドバイザーとして、他の気候市民会議でも情報提供などで参加させていただいています。
まず気候市民会議を日野市でやること自体はとても素晴らしいと思っています。
気候市民会議はいろいろなバリエーションはあるにしても、基本的には無作為抽出の市民で、
その母集団の縮図になるように年齢構成や、男女比、あるいは他の属性もできるだけ同じ比率にします。
それで普段あまり話す機会がないような違う属性の人と対話をして、違う立場の人の考えを聞き、
それで自分の意見ももしかしたら変わるかもしれないという中で意見を出し合って、政策の提案を行うところに特徴があるわけです。
日本の場合はイギリス、フランスなどの例を見て、最初研究グループやNGOなどから取り組みが始まり、
その後に自治体主導で行われたわけです。
研究者主導の気候市民会議というのは言ってみればおせっかいでありまして、
出てきた提案を自治体がどれくらい参考にするかが決まっていません。
一方で、自治体主導で行う場合は、実際に参考にするために開くものなので、
ちょっと重みが違うことが始まってきたと思っています。
ただ行政主導で行っても、実際には既存の計画もあり、
気候市民会議では市民の行動規範を話し合って提言するだけという建て付けになっているところもあります。
それはそれでいいのですが、少し物足りないと思って拝見しています。
ぜひ既存の施策との関係性をうまく整理して、
市民から行政への要望をきちんと受け取るような形で日野市はやっていただけたら
一段階素晴らしいものになるのではないかと思うんです。
と言いますのは、国や自治体にルールを作ってもらって、
関心がない人も含めて市民全体の行動が変わらないとCO2排出量実質ゼロはできないので、
ぜひ市民の方にも大きなスコープで議論してもらう機会を作ってもらえるとうれしいです。」

山本
「私の記憶では、イギリスのオックスフォード市も市民会議をやったのですが、
その後にどの部分が施策に反映されたかというところまで内容を非常によくまとめた報告書を作成しているんです。
これは非常に誠実なやり方だと思っています。
それから、今回の気候市民会議では二つの点をアピールされてはどうかと思っています。
一つは、従来は経済成長一本やりだった日本政府が令和3年6月にグリーン成長戦略を発表して、これは非常に大きな変化でした。
環境に配慮しながら経済成長ができますよということを申し上げたいです。
もう一つは、先ほど江守先生も指摘されていますが、気候変動対策には、実は副産物としてのメリットがあるということです。
この相乗便益があるということが、日本の自治体の環境基本計画の中には十分書かれていないんです。
この二つを市民会議でアピールされてはどうかと思います。」


◆市民の皆さまへのメッセージ

江守
「日野市のことを僕はあまり知らなかったんですが、
SDGs未来都市にも取り組まれ、気候非常事態宣言をして、気候市民会議も計画されていて、とてもいいなと思いました。
ぜひ積極的に参加していただいて、日本をリードするような取り組みをつくっていただきたいです。」

山本
「私からは、気候がティッピングポイント（物事がある一定の条件を超えると一気に拡がること）を越えつつある今こそ、
カーボンニュートラルに向けて行動を起こす時であると申し上げます。」

市長
「日野市の既存の計画は山本先生がおっしゃったように科学的な部分が少ないと思いました。
また、フランスでは気候市民会議が直接マクロン大統領に政策を提案して幾つか採用されたという例もあります。
既存の計画があるから気候市民会議は別で、という話にしないように工夫をしてやっていきたいと思います。
市民の皆さまと共に今年は行動する年にしたいと思っています。」


《Keyword》
▼気候市民会議とは
無作為抽出（くじ引き）で集まった市民が、
気候変動対策について知識を深めながら、話し合いを行って、政策の提言などを行うものです。
令和元年頃にフランス、イギリスなど欧州の国から始まり、日本では令和2年に札幌で初めて開催されました。

気候市民会議のイメージ
市民
↓
候補者
↓
参加可能な人から性別・年代などで絞り込む
↓
気候市民会議
・学びながら話し合う
・行政への政策提言を行う

【ポイント】
気候市民会議は、性別・年代などの比率が、その都市の人口構成の縮図となるよう調整する